霧の犬 a dog in the fog(辺見庸)


四六判 文芸書
霧の犬 a dog in the fog
辺見庸
本体価格1800円(税別)
ISBN 978-4-907580-02-5
発売日 2014年11月21日
【内容紹介】
「わたしのなかの霧を、三本肢の犬があるいていた。……それはもうはじまっていた。」美しくも寂しく怖い、この世の果ての風景。
鉄筆社創立記念特別書き下ろし小説=表題作216枚ほか、傑作短篇「カラスアゲハ」(文學界掲載)、「アプザイレン」(文學界掲載)、「まんげつ」(書き下ろし)所収。震災、紛争、過去・現在・未来のありとある災厄が濃霧のように漂う「黙示小説」集。
【辺見庸】
へんみ よう 1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、1996年退社。1978年日本新聞協会賞、1991年『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、1994年『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞、2011年『詩文集 生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞。近著は『青い花』(角川書店)、『いま語りえぬことのために―死刑と新しいファシズム』(毎日新聞社)、『霧の犬』(鉄筆)、『増補版 1★9★3★7』(河出書房新社)、『沖縄と国家』(角川新書、共著・目取真俊)など。

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