005 ピエールとリュース(ロマン・ロラン、訳/渡辺淳)


鉄筆文庫005
ピエールとリュース
ロマン・ロラン、訳/渡辺 淳
本体価格600円(税別)
ISBN 978-4-907580-06-3
発売日 2015年12月16日
【内容紹介】
18歳だったあなたへ――戦時下のパリ。ノーベル文学賞作家が紡いだ、100年読み継がれる初恋の物語。
1958年刊行の角川文庫版を復刻。第一次大戦下に執筆され、1920年に発表された「悲恋」の物語。パリに暮らす汚れを知らぬ若い男女の清純な恋愛が、醜く恐ろしい戦争の現実と、あざやかなコントラストをもって描かれます。私(渡辺浩章)は中学生の時にこの小説を角川文庫版で読み、不眠に陥るほどのショックを受けました。『翼』の岳志と里江子の恋にも通底する、傑作恋愛小説です。
【ロマン・ロラン】
Romain Rolland(1866-1944) 1866年フランス中部のニエーヴル県クラムシーに生まれる。1880年パリに転居。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)卒業と同時に歴史の教授資格試験に合格。教鞭をとる傍ら戯曲や音楽評論を発表し、1913年に小説『ジャン・クリストフ』がアカデミー・フランセーズ文学大賞を受賞。1914年8月、スイス滞在中に第一次世界大戦が勃発、この地で戦闘中止を訴えた。1916年ノーベル文学賞受賞。戦後は反ファシズム活動に参加、第二次世界大戦中はナチスに抗しながら執筆を続けた。1944年没。代表作は他に『ベートーヴェンの生涯』、『戦いを超えて』、『先駆者たち』、『クレランボー』、『魅せられた魂』、『革命によって平和を』など。
【渡辺 淳】
わたなべじゅん 1922年12月三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学名誉教授。仏文学者・(とくに演劇・映画)評論家。主要著・訳書:『パリの世紀末』(中公新書)、『スペクタクルの60年代』(平凡社)、『カフェ』『パリ・一九二〇年代』『現代演劇のゆくえ』(以上、丸善ライブラリー)、『パリ・開幕 劇場・映画館探訪』(丸善ブックス)、『映画と文学の間』(清水書院)、『二十世紀のフランス知識人』(集英社新書)、『喜劇とは何か』『映画の原典を読む』『断絶と連続』『外へ、そして外から』『記憶のアラベスク』『知的生活』(以上、未知谷)、ロラン・バルト『零度のエクリチュール』(みすず書房)、ジャン・デュヴィニョー『スペクタクルと社会』エドガール・モラン『映画 あるいは想像上の人間』(以上、法政大学出版局)、アンドレ・マルロー『王道』(講談社文芸文庫)など。

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