011 快挙(白石一文)

 


鉄筆文庫011
快挙
著者・白石一文
本体価格720円(税別)
ISBN 978-4-907580-27-8
発売日 2024年5月17日

【内容紹介】
白石一文史上、最も!?ハッピーエンドな物語。「とにかく、今日は人生で一番嬉しい日だ。やったぞって気分なんだ。」邂逅、結婚、転身、流産、裏切り……夫婦の実相を描いた快作。
カメラマン志望の俊彦はある日、撮影のために訪れた東京・月島の路地で「小料理すま」を営むみすみと出会う。二人はほどなく結婚。やがて俊彦は小説家へと転身を図るが、作家デビューはままならず、みすみは二度の流産で悲嘆に暮れる。そんな折、阪神淡路大震災が発生し、みすみの実家が被災して……。時々に吹き荒れる逆風、荒波に翻弄されながらも懸命に生きる二人。だが、いよいよ追い詰められた俊彦が、命を投げ捨てるほどの覚悟で決断し、掴み取った「快挙」とは。

●鉄筆文庫のための書き下ろし
特別寄稿「こんな恋がしたかった」山田憲和
あとがき「夫婦の醍醐味とは」白石一文

【白石一文】しらいしかずふみ
1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000 年『一瞬の光』(KADOKAWA)でデビュー。2009年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(講談社)で山本周五郎賞、2010年『ほかならぬ人へ』(祥伝社)で直木賞を受賞。近著は『君がいないと小説は書けない』(新潮社)、『ファウンテンブルーの魔人たち』(新潮社)、『我が産声を聞きに』(講談社)、『道』(小学館)、『松雪先生は空を飛んだ』(KADOKAWA)、『投身』(文藝春秋)、『かさなりあう人へ』(祥伝社)など。


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