世間と人間 [復刻版](三淵忠彦)


四六判上製

世間と人間 [復刻版]

著者:三淵忠彦(編集:若林高子・本橋由紀)

本体価格2800円(税別)

ISBN 978-4-907580-25-4

発売予定日 2023年5月3日

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【内容紹介】

初代最高裁判所長官・三淵忠彦は定年を前にした昭和25(1950)年2月、随筆集の『世間と人間』(朝日新聞社刊)を書き上げた。長官の肩書きから思い浮かぶ堅いイメージとは裏腹に、これがなかなか面白い。食べ物、動物、自然、裁判など内容も多岐に及ぶ。福島県・会津にルーツを持ち、戊辰戦争から敗者としての辛苦を味わい、第二次世界大戦敗戦後に民主裁判の礎を築いた忠彦が、人としてどうあるべきか、何を大切にするべきかをつづったエッセーは、むしろ現代にこそ、そしてこれからも読み継がれてほしい内容である。あらためて、忠彦の生き方に触れ、当時の様子を垣間見たり、何かを感じたりすることには意味があるのではないか。そのように考え、この随筆集を復刻することにした。日本国憲法施行から76年、憲法記念日に。(『世間と人間 [復刻版]』「はじめに」より)

【三淵忠彦】ミブチタダヒコ

1880年3月3日岡山市生まれ。本籍は福島県会津若松市。旧会津藩家老萱野権兵衛の弟三淵隆衡の子。1905年京都帝国大学卒業後、司法官試補。1907年11月東京地方裁判所判事。大審院(現最高裁判所)判事、東京控訴院上席部長を経て1925年6月に退官。三井信託法律顧問。1947年8月、初代最高裁判所長官に任命される。1950年3月に定年退官し、同年7月14日に死去。

【若林高子】ワカバヤシタカコ

1936 年旧満州国(現中国東北部)長春市生まれ。46 年引き揚げ。東京大学文学部卒。NHK、富士通を経て、出版社「創林社」を設立、34年間代表を務めた。水の生活文化・土木遺産をライフワークにしている。忠彦の孫。

【本橋由紀】モトハシユキ

1963年東京都生まれ。早稲田大学ラグビー部副務。87年に毎日新聞社入社。東京社会部、英文編集長、福島支局長、地方部長などを経て、2021年秋から記者として小田原を含む神奈川県西湘地域をカバーしている。忠彦のひ孫。

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